平昌五輪とIOCとサムスン


冬季五輪まで1週間-韓国での関心は裁判所にも
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玉置 直司 2018/02/01 06:00


 韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕式(2018年2月9日)まであと1週間になった。北朝鮮の突然の参加や、首脳外交など五輪関連の話題には事欠かないが、韓国では、開幕式前後にもう1つの「大きな関心事」がある。
 重要裁判、判決日程が目白押しなのだ。
 開幕式直前に判決を受ける1人が、サムスングループの事実上の総帥である李在鎔(イ・ジェヨン=1968年生)サムスン電子副会長だ。

2月5日、運命の控訴審判決

 現在、ソウル拘置所に入っているが、控訴審判決が、2月5日に出るのだ。
 「平昌五輪誘致に、あんなに力を尽くしたのに、こんな形で開幕直前を迎えるとは・・・」
 サムスングループの元役員は、「平昌」の話題になると、「いったいどうしてこんなことになってしまったのか」と嘆いてみせた。
 サムスンは、冬季五輪の平昌誘致に大きな貢献をした。ところが、いまは「それどころではない」状態なのだ。
 韓国にとって、冬季五輪誘致は悲願だった。廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権の時に平昌への冬季誘致に挑戦したが、バンクーバー(2010年=カナダ)とソチ(2014年=ロシア)に敗れ、2度失敗した。
 2009年12月29日、李明博(イ・ミョンパク=1941年生)大統領(当時)は、「年末特赦」を実施した。

たった1人の特赦

 対象者は、ただ1人。サムスングループの総帥、李健熙(イ・ゴンヒ=1942年生)氏だった。
 李健熙氏は、不正資金問題が発覚して2007年に背任や脱税で「懲役3年、執行猶予5年、罰金1100億ウォン(1円=10ウォン)」の判決を受けた。会長職を離れて「謹慎中」だった。
 「財閥総帥に対する特別待遇だ」という批判を受けても李明博元大統領が特赦を実施したのは、「3度目の挑戦で冬季五輪を誘致する」という強い意欲の表れだった。
 サムスン電子は五輪の公式スポンサーだ。李健熙氏もIOC(国際五輪委員会)委員だった。世界のスポーツ界に幅広い人脈を持っていた。特赦によって行動範囲への縛りを解き、五輪誘致に全力投球させようという狙いだった。
 李健熙氏は、サムスンの経営に復帰するとともに、その期待に応えて五輪誘致に世界中を走り回った。
 特赦直後に、バンクーバー冬季五輪に姿を見せたのを皮切りに、個人とサムスンが持つ人脈をフル活用して誘致に力を注いだ。「1年間で地球を5周した」と言われるほど精力的に動いた。

3度目の正直で誘致

 その結果、2011年、「3度目の正直」で苦労の末に誘致に成功したのが、「平昌冬季五輪」だった。
 ところが、その李健熙会長は、2014年に自宅で倒れ、今も意識がないまま入院中だ。本来なら、開幕式の主役級の1人であるはずだったが、何も分からない状態で過ごす見通しだ。
 後継者である長男の李在鎔サムスン電子副会長は、平昌冬季五輪の開幕式直前の2月5日に「運命の日」を迎える。
 李在鎔氏は、朴槿恵(パク・クネ=1952年生)前大統領の一連のスキャンダルで、2017年2月に逮捕、拘束された。8月には、1審で贈賄罪などで懲役5年の実刑判決を受けた。この控訴審判決の日なのだ。

1年近い拘置所生活

 李在鎔氏は、2017年2月17日以来、もう1年近くもソウル郊外の拘置所に入っている。生まれた時から「サムスン後継者」を約束されていた李在鎔氏にとって、悪夢の1年だったはずだ。
 拘置所のスペースは、6.5平方メートル。床にマットレスを敷いて寝る。1食1400ウォン相当の食事で、食器は自分で洗う。
 差し入れの新聞にくまなく目を通し、弁護士と長時間会ってひたすら裁判に備える。その間、経営上の重要な判断を仰ぐ資料も届く。こんな生活を1年近く続けているのだ。
 裁判は、サムスングループが、文化やスポーツ財団に寄付したことや、朴槿恵氏の長年の知人である崔順実(チェ・スンシル=1956年生)氏の娘である乗馬選手に高額の馬を提供し、海外での訓練費用を負担したことなどが「経営権継承のためのワイロ」かどうかが争われている。
 李在鎔氏は、頑強にこれらの罪を否定し、無罪を主張している。これに対して特別検察側は、1審と同じように「懲役12年」を求刑している。
 万一、重い実刑判決になると、大法院(最高裁に相当)判決までさらに6か月はかかる。
 李在鎔氏にとっても、サムスン電子にとっても、だから今は、平昌冬季五輪どころではない。無罪判決か執行猶予付き判決で拘置所から出られるのか。あるいは・・・大きな分かれ目なのだ。
 2月5日の判決は、産業界全体でも大きな関心を呼んでいる。

崔順実氏判決も

 平昌冬季五輪が開催中の2月13日には、崔順実氏への1審判決もある。そもそも、2016年から続いた朴槿恵前大統領の一連のスキャンダルは、すべて、崔順実氏から始まった。
 検察は、崔順実氏に対しては、朴槿恵前大統領と共謀して、サムスンなど財閥に巨額の寄付金名目の資金を供与させたとみる。
 国会機密漏洩問題もある。合わせてなんと18件の罪で起訴し、有期懲役刑では最長の懲役25年を求刑している。
 大統領の弾劾にまで発展した一大スキャンダルの1審判決は、韓国では、「五輪以上の大ニュース」になることは必至だ。
 さらに、韓国メディアは、崔順実氏への判決の前後に、朴槿恵前大統領に対する、1審の結審がある。さらに、一連のスキャンダルとは別に、もう1つの朴槿恵前大統領に対する裁判も始まる。
 「国家情報院の機密費流用問題」だ。
 この2つの裁判ともに、朴槿惠前大統領は、「法廷への出席を拒否」する構えだ。それでも、裁判は進むことになる。
 1審が結審すれば、3月中にも出る可能性がある。ちょうど、パラリンピック開催中になるかもしれない。また、「機密親流用問題」では、新たな事実が出てくる可能性もある。
 いずれにしても、「大統領の犯罪」だけに、これも大きな関心を呼ぶはずだ。

李明博元大統領は開幕式出席になったが・・・

 実はもう1つ。開幕式前に「焦点」となっていた捜査がある。
 平昌冬季五輪を成功させたときの李明博元大統領に対する、「機密費流用」などに対する捜査だ。
 検察は、李明博元大統領の側近などを相次いで逮捕し、韓国メディアは「開幕式直前に元大統領を検察が召喚か」と報じていた。
 ところが、こちらはつい最近になって一転して韓国メディアが、「五輪後に持ち越し」と報じた。
 李明博元大統領は、開幕式に招待受けて出席する見通しになっている。
 韓国紙デスクは「世界中の関心が韓国に集まる時に、前職大統領の召喚や裁判が相次ぐことに検察も負担を感じたのではないか」とみる。
 このデスクは「韓国では多数の死傷者が出る大規模火災が続いた。北朝鮮の参加問題で世論も割れてしまった。さらに世の中の関心がきわめて高い裁判が続く。競技や大会以外のニュースが多すぎる。選手にもっと焦点があればよいのだが…」と嘆く。
 確かに熱狂的な応援で知られる韓国のスポーツファンだが、今回ばかりは、他の話題が多すぎて、盛り上がりはイマイチでもある。


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>8年経った今でもバンクーバーばやっぱり異常だった。圧巻のショート(しかし何故か2位)フリーでミス(転倒はナシ。転倒アリでも金メダルだった人…いるよね)はあったが女子で3Aを3回成功させた真央より昆布踊りと顔芸が予定通り金メダル。
全てはこれから始まる平昌五輪広告塔泊付の為に仕組まれた事。


平昌五輪の誘致はとにもかくにも成功した。
しかし、なぜこんな、冬季競技の人気も低く、ショートトラックくらしか強いように聞かず、フィギュアもキムヨナが出てからやっとテレビ放送されて、キムヨナ以外はこれと言った選手が出ていない。
そして、寒い割には雪がなく、立地上、客は欧米からは見込めず、日本か中国からの客しか見込めない。
そういう土地に冬季五輪をなぜそんなに誘致したかったのか。
そして、なぜそんな土地を五輪開催地に選んだのか。
サムスン、IOCともども、五輪ビジネス上からすれば、謎の決定を行っている。
普通は納得できない結果を見れば、裏金が動いたのかもと勘ぐられるのは
世の当然というものだけれど。

平昌五輪 環境劣悪… ボランティア2000人離脱 温水出ない

2/2(金) 9:03配信  産経新聞   
【平昌=時吉達也】開幕まで残り1週間となった平昌五輪。現地では着々と準備が進む一方、労働環境の劣悪さなどを理由に、ボランティアスタッフの間で離脱者が続出している。目標枚数の達成を優先したチケット販売手法をめぐる問題点も浮上。大会規模は過去最大となり、北朝鮮の参加で国際社会の注目度も高い五輪の“影”が浮き彫りになりつつある。

 氷点下20度にも達する極寒の中、開会式やスキー競技が行われる平昌会場では、午後10時半まで、大学生ボランティアが20分交代で車両案内を続ける。大学2年の女子学生(21)は警備灯を手に「寒いけれど、五輪の熱気は日増しに強くなっていると感じている」と笑顔を見せた。

 開幕後も関連施設の工事が続いた前回のソチと異なり、競技場や付属施設の建設はすでに完了。インターネット環境も充実し、ハード面では順調に準備が進む。大会運営のカギとなるのは約1万8千人のボランティアスタッフだ。

 1日には、通訳ボランティアを行う日本全国の外語大の学生ら約100人が韓国入り。神田外語大2年の三木康裕さん(20)は「世界中の人と交流を楽しみたい」と声を弾ませた。

 しかし、現地の参加者からは厳しい寒さに加え、「100人の宿舎に洗濯機が3台しかない」「居室の温水シャワーが出ない」などと不満が続出。平昌五輪組織委によると、昨年11月時点では約1万8千人登録されていたボランティアは、1月31日までに2194人が離脱した。広報を担当するボランティアの男性は宿舎の遠さを指摘する報道記事を横目に、「自分は3時間以上かかる」とぼやいた。

組織委は相次ぐ指摘を受けて同日、待遇改善策を発表。取材に対し「人的余裕は十分にあり、大会運営に支障はない」と強調する。

 一方、観戦チケット販売状況にも疑問の声が上がっている。昨年11月の段階で達成率が30%程度にとどまっていた目標販売数(全販売数の80%)は、1月29日現在で74・1%にまで上昇。一見順調にみえるが、実際には政府の呼びかけを受けた自治体や大企業の大量購入が数字を押し上げている。ソウル市では30億ウォン(約3億円)を超える予算を組み、チケット4万2千枚を購入。低所得者層などに無料配布するという

 中央日報は「タダ券を持っていても、交通、宿泊費用の問題から観客が来場しないおそれがある」と指摘。組織委はボランティアや職員を動員して空席を埋める計画も検討している。



五輪とは、誘致すれば終わりではなく、当然成功させなければいけない。
観客を世界から呼び寄せなければならない。当然日本と中国が主なターゲットであったろう。
誘致成功時点では、サムスンは世界の大企業扱いされて、粉飾決算でも日本では「サムスンを見習え」の大合唱。それに民主党政権下では、いくらでも日本に金も人もノウハウも出させる目算がたち、韓流ブームや韓国旅行が流行りで、日本からの客寄せには、大した心配もいていなかったかもしれない。
しかし、その後日本では嫌韓が広がりを見せ、韓国旅行者、修学旅行の数なども、どんどん減って行った。
そして、ソチ五輪を契機に、それまで日本のフィギュアスケートの顔である選手たちがどんどん引退し、試合の客入りを心配したり、放送局が放映権を手放す話やスポンサー撤退の話がささやかれていたという。
その後のフィギュア人気を支えるためにも、そして平昌五輪へ日本人観客を多く呼び寄せるためにも、新たなスターは早急に必要だったことだろう。
ソチ以後は日本のマスコミは羽生称賛であふれかえり、特に試合に勝っていない時も
「絶対王者」として、あらゆるテレビが取りあげ、羽生ブームを巻き起こすのに必死だった。その甲斐あって、今回の平昌五輪でも、嫌韓の日本からでもユズリストだけは大枚はたいて平昌に観戦に行く。
その分だけでもIOCや平昌五輪委員会は胸を撫でおろしただろう。
羽生ファンには大量に来てもらい、ぼったくり値段でも彼が見られるなら構わないと思ってもらわなければいけない。
それには、これほど素晴らしい選手は今だかって出たことがないと、崇め奉ってもらわなければいけないだろう。
内容が伴わず、5転倒でも2位を与えたり、深いエッジを使えず、スケーティングが悪くても、スピンがよろけても、それでも高い点数を出すには、ジャッジが恣意的に操作できる、主観を根拠にしたルールが必要だ。科学的に根拠を求められるルールにしては、人気を煽れない。
かくして、フィギュアでは回転不足は見逃されたり厳しく取られたり、エッジエラーが取られたり取られなかったりで、大きく点数が変わるルールが支持されている。
そうつなげれば、少なくとも、一向にジャッジシステムを改善しようとしないISUの態度にも、一応の筋が通る説明はつけられる。

それを吹き飛ばすには、誰しもが、これは凄い、一番上手いと見て納得できる演技と、順位が不可分でなければならないと思うのだが。
採点競技にはこれは不可能だろうか?
他の採点競技からは、それほど疑問が出ていないように見うけるけれど。

周囲の思惑がどうあれ、選手は誰もが納得のすばらしい演技を目指すしか仕方がないし、ルールは誰もが納得できる結果を出せるように調整し続けていくしかない。
したがってフィギュアの採点ルールは、これからもひたすら変わり続けるのだろう。


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<フィギュア>羽生のけがは予想以上、ファンよりも頭を抱えるIOCと平昌五輪委員会―中国メディア

配信日時:2017年12月21日(木)


2017年12月21日、中国の複数のメディアは、右足を負傷し復帰が遅れているフィギュアスケートの羽生結弦が平昌五輪を欠場した場合、経済的な打撃が大きいと伝えた。

記事は、「羽生のけがの回復は予想より遅れており、全日本選手権を欠場したが、2月に行われる平昌五輪への出場も危ぶまれている」と報じた。日本スケート連盟は世界ランク1位など羽生の過去の実績で平昌五輪代表入りの条件は満たしているとしているものの、けがが回復して出場できるかは不透明だ。

中国メディアの網易体育は、「羽生が五輪を欠場した場合、日本が金メダルを確保できなくなるだけなく、IOCの収入に直接影響を与える」と指摘。「フィギュアスケートは平昌五輪の競技の中でも数少ないチケットの売れ行きが好調な競技で、その影響力は極めて大きい」とした。

平昌五輪には、今季のGPファイナルで優勝した米国のネイサン・チェンや、16年世界選手権で金メダルを獲得したスペインのハビエル・フェルナンデスも出場するものの、「五輪金メダリストの羽生結弦が、やはり最も人気の高い選手であり、日本のエースである彼は日本スケート連盟にとって金のなる木だ。もし出場できないとなれば、多くの方面に打撃となる」と伝えた。

また、新浪体育は、「ファンよりも頭を抱えているのがIOCと平昌五輪委員会だ」と報道。前回のソチ五輪ではフィギュア男子のショートプログラムとフリープログラム合わせて4200万人以上が視聴しており、「羽生が出場できなかった場合、多くの観衆が見ない可能性が高い」と予測した。

記事は、「視聴率の低下は放映権料や広告収入の低下につながるため、羽生が平昌に現れなかった場合、IOCの財布に直接影響する。浅田真央の引退後、羽生が日本スケート連盟のドル箱となったが、五輪に出場できなければその影響は多方面にわたる」と伝えている。(翻訳・編集/山中)