【ラークス(スイス)共同】国際オリンピック委員会IOC)は18日、ドーピング違反があったとしてロシア選手に下した失格処分をスポーツ仲裁裁判所(CAS)が取り消した問題で、CASが本部を置くスイスの連邦裁判所へ裁定の撤回を求めた上訴が棄却されたと発表した。IOCの決定の正当性を認めず、ロシア選手が勝訴した異例のケースで長引く不正問題は混迷しそうだ。
 IOCの訴えが退けられたのは、2014年ソチ冬季五輪でノルディックスキー距離男子50キロフリーを制したアレクサンドル・レグコフへの金メダル剥奪や五輪永久追放の処分。