相撲協会報道規制 大相撲 貴ノ岩への猛バッシング
家族が母国で猛バッシング
デイリースポーツ
2018.10.30.
取り下げた理由について貴ノ岩は、訴訟を起こしてから母国のモンゴルで家族に対して強烈なバッシングが起こったことを挙げ、家族からも裁判をやめて欲しいと懇願されたと明かした。
代理人は貴ノ岩のコメントも発表。週刊誌に「法外なお金を請求した」といった趣旨の記事が掲載されたことから、訴えを起こした後「母国であるモンゴルでは私に対する想像を越える強烈なバッシングが始まり、私の家族もモンゴルで非常につらい目に遭うことになりました」と説明。「実際に家族から何度も耐えられないとの連絡があり、もう裁判をやめてくれとの要請がありました」とした。
治療費などは一切自己負担するとし、今後は「相撲で活躍して、私の家族にはモンゴルで平穏な生活をさせたいと思います。モンゴル国民の皆様には、私の家族及び私を温かく受け入れていただきたい一心です」と呼び掛けた。
貴ノ岩は昨年10月に巡業先の鳥取で、元日馬富士からカラオケのリモコンなどで頭を殴られ、頭部裂傷などのケガを負った。元日馬富士は略式起訴され、罰金を納付。11月に引退した。その後、貴ノ岩は今月4日に東京地裁に損害賠償を求める訴えを起こした。
貴ノ岩「家族が辛い思いするのは耐えられない」
治療費は全額自己負担【コメント全文】
【以下、貴ノ岩コメント全文】
そこで、私は、これらの損害を回復してもらうために弁護士にお願いをしました。私は、和解や調停による円満な解決を望んでいましたが、日馬富士氏の代理人がこれを拒絶したため、やむを得ず弁護士に裁判を起こすことを依頼することになりました。また週刊誌に法外なお金を請求したとの記事が掲載されたため、真実を理解していただくために、弁護士に記者会見を依頼し、請求の詳細をご説明しました。
このような裁判や記者会見を行ったことで、日本では私が法外な請求をしてきたわけではないことを理解していただけたかと思います。
しかし、週刊誌が発売され、裁判を起こしてから、母国であるモンゴルでは私に対する想像を超える強烈なバッシングが始まり、私の家族もモンゴルで非常につらい目に遭うことになりました。実際に家族から何度も耐えられないとの連絡があり、もう裁判をやめてくれとの要請がありました。
私が日馬富士氏に対する裁判を起こしたことで、私の家族にモンゴルの中で非常に肩身の狭い思いをさせてしまいました。私はどのような反応にも立ち向かう覚悟でしたが、これ以上、私の家族がモンゴルで辛い思いをすることは私自身の気持ちとして耐えられません。したがいまして、日馬富士氏に対する損害賠償の請求をせず、治療費をはじめ一切の費用を自分で負担することにしました。
これからは、相撲道に邁進し、相撲で活躍して、私の家族にはモンゴルで平穏な生活をさせたいと思います。モンゴル国民の皆様には、私の家族及び私を温かく受け入れていただきたい一心です。
世間の皆様に御心配をおかけしたことをここにお詫び申し上げます。代理人の先生方には、裁判の取り下げをお願いいたしました。これまでご尽力いただきありがとうございました。
何卒、事情をご理解いただきたく、よろしくお願い申し上げます。
貴ノ岩義司 アディヤバーサンドルジ
日馬酒乱暴行、引退勧告も スマホに激高!
止めに入った白鵬も突き飛ばし
デイリースポーツ
2017.11.15
幕内優勝9回を誇る大相撲の横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が14日、幕内貴ノ岩(27)=貴乃花=への暴行を認めて謝罪した。10月下旬の秋巡業中、鳥取での宴席で酒に酔い、ビール瓶で頭を殴打した。貴ノ岩は前日、「右中頭蓋(がい)底骨折、髄液漏の疑いなど全治2週間」の診断書を提出。すでに鳥取県警に被害届も提出している。日本相撲協会は危機管理委員会を招集し、真相解明に臨む。度重なる暴行事件を起こしてきた角界。10年には元横綱朝青龍が暴行事件を起こして引退しており、日馬富士も進退問題に及ぶのは避けられない。
初日から休場している貴ノ岩は前日、「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」の診断書を提出していた。
事件は秋巡業中の10月25日、鳥取で開かれたモンゴル出身力士が多数集った宴席で起きた。席には両者のほか横綱白鵬、鶴竜、鳥取城北高相撲部出身の関脇照ノ富士ら10人前後が参加。1次会から盛り上がったが、2次会に入ったところで雰囲気がガラリと変わった。
貴ノ岩は兄弟子に対するあいさつが足りないと、日馬富士から日々の態度について注意を受けた。その矢先、貴ノ岩の携帯電話が鳴った。操作しようとスマートフォンを手にした瞬間、日馬富士が激高。ビール瓶で頭部を思い切り殴打し、流血して倒れた相手にのしかかってさらに素手で20~30発殴り続けた。
「『ゴーン!』という大きな音が聞こえた。貴ノ岩は両手で防ぎながら、殴られ続けていた」と同席者。騒動の中で照ノ富士も4発食らったという。酔いが回った横綱は荒れに荒れた。止めに入った白鵬まで突き飛ばし、後輩横綱の鶴竜には「おまえがしっかり指導しないからだ」と当たり散らした。まさに酩酊(めいてい)状態での暴行劇であった。
貴乃花親方はすでに鳥取県警に被害届を提出しており、「取り下げるつもりはない」という。県警は事実関係の調査を進めており、日馬富士が今後、聴取を受けるのは確実。協会は危機管理委員会を招集し、真相を究明していく考えだが、重い処分は避けられそうにない。
角界は暴力事件を繰り返してきた。07年、時津風部屋で新弟子の17歳がリンチを受け死亡。この時使われた凶器もビール瓶だった。10年には元横綱朝青龍が一般人を暴行し、引退に追い込まれた。横審からは引退勧告も出された。今回も引退勧告にまで及ぶことは十分にある。
日馬富士は「左上腕骨内側上果炎、左尺骨神経痛で約6週間の加療を要する」の診断書を出し、3日目のこの日から途中休場した。普段は穏やかながら激高し手も出る性格、酒癖の悪さは以前から指摘されてきた。12年秋場所で横綱昇進を決めた後、綱打ちの際には缶ビールを飲みながら取材対応し、品格を問われたこともある。力士の手本となる横綱の不祥事。今の相撲人気復活に力を注いできた力士、関係者に泥を塗る愚行でしかない。
貴ノ花親方の過去ブログ