体操パワハラ問題の顛末とフィギュアのパワハラ

今日は一斉に報道各社が体操界の問題をまとめて出した。
体操界の中から告発が上がり、同じ体操界からも声が上がる。
そして、それは日本の国内だけのことで、
政治臭もなく、権力構造の問題だけだから、マスコミも次々と記事にする。
今まで出てきた日大、相撲、ボクシング、体操などに共通すること。

塚原千恵子氏による体操女子「パワハラ支配」と「引き抜き工作」の全貌

9/3(月) 16:42配信 週刊女性PRIME

スポーツ界のパワハラ体質はいったいどこまで広がっているのか─。宮川紗江選手の告発で、日本体操協会塚原千恵子女子強化本部長が“女帝”としてクローズアップされている。

【全身ファッション】かわいい豚がイメージされたシャツを着る女帝

 一連の問題の発端は、8月15日に速見佑斗コーチが宮川選手に対する暴力行為で処分されたことだった。

 21日になって、宮川選手が弁護士を通して《パワハラされたと感じていません》という直筆文書を発表。指導継続を求める意思を明らかにした。

 29日に宮川選手が記者会見を開く。暴力行為があったことは認めながらも処分が重すぎると訴え、体操協会の幹部である塚原夫妻からのパワハラを告発した。速見コーチに処分が下される前の7月15日、彼女は塚原夫妻から味の素ナショナルトレーニングセンター(以下、NTC)内の小部屋に呼び出されたという。

「宮川選手の証言は、かなり具体的でしたね。“暴力の話が出ている。あのコーチはダメ。だからあなたは伸びない。私なら速見の100倍教えられる”と詰め寄られ、暴力があったと証言するよう求められたそうです。

 彼女がそれを拒否して“これからも家族とともに先生を信頼してやっていきます”と言うと、“家族でどうかしている。宗教みたいだ”となじられたとも話しました」(スポーツ紙記者)

 宮川選手が塚原本部長からの高圧的な態度に恐怖を感じ始めたのは、2年前の冬だったという。

「“2020東京五輪特別強化選手”という制度がスタートしたのですが、彼女は手を挙げなかった。強化方針が具体的ではなく先行きが不透明だというのが理由で、ほかにも参加を見送った選手が多くいました。もともと“ナショナル選手”という制度があるのに、なぜ新たな枠組みを作るのか、疑問の声が上がったのは当然でしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 すると、塚原本部長から宮川選手の自宅に電話があり、「“2020”に申し込みをしないと協会として協力できなくなる。五輪にも出られなくなるわよ」と脅迫めいた言葉を突きつけられたという。

「その後、実際にNTCの使用が制限されるという事態に。宮川選手はしかたなく今年6月に参加したのですが、今度は塚原夫妻の『朝日生命体操クラブ』への移籍をすすめられたというんです。

 それで彼女は“最初から速見コーチの過去の暴力を理由に、コーチを排除して自分を朝日生命に入れることが目的だったんだと確信した”と話しました」(前出・スポーツ紙記者)

 宮川選手は「体操女子を変えるには本部長が代わるとか、何か手を打つことを考えなければいけない」と訴えた。18歳の少女がここまで踏み込んだ発言をしたのは、競技を続けられなくなるという危機感があったからだ。

資金源を断たれて体操ができなくなる
「宮川選手はスポンサー契約していた『株式会社レインボー』という会社との関係が悪化していました。その裏にも、千恵子氏が関係していると言われています。スポンサーを引きはがすことで、彼女とコーチを孤立させようと画策したのではないか、と」(体操関係者)

 そんな噂が出てくるのは、過去に似たようなケースが繰り返されていたからだ。

「塚原夫妻が選手に“うちに来たほうがうまくなる”“あのコーチはダメ”と声をかけて勧誘する手口は有名です。小さい体操クラブが育ててきたジュニアの選手が日本代表になると『朝日生命』所属になってしまう。

 選手の引き抜きはご法度なんですが、彼らのやり口はとても狡猾なんです。5年前にも、今回とそっくりな例があります。『羽衣体操クラブ』で指導していた井岡淑子コーチが女子選手2人に暴行したとして、傷害容疑で書類送検されました。

 すると彼女が指導していた同クラブ所属の杉原愛子選手は、朝日生命に引き取られるという形で移籍しています。コーチの不祥事に便乗して引き抜きをするやり口ですね」(スポーツジム関係者)

 露骨な引き抜き工作から大騒動に発展したことも。'91年に開催された全日本選手権では、女子選手を含む'91人中55人が出場をボイコットした。

「当時、体操界を牛耳っていた“塚原帝国”に対する抗議でした。実力のある選手の引き抜きが続き、世界選手権の代表7人中3人が朝日生命所属の選手でしたから。

 朝日生命の選手の採点を優遇したりして、本当にやりたい放題だったんです。夫の光男氏は責任を問われて競技委員長を辞職しています。

 この一件であまり強引な引き抜きはできなくなり、最近は朝日生命の日本代表選手が減少。今回は焦って荒っぽいやり方をしてボロが出てしまったんじゃないかな」(前出・体操関係者)

“贈り物は厳禁”が習慣化?

「光男氏は日本体操協会の副会長で、夫婦で要職を務めています。光男氏は'68年のメキシコ五輪から3大会連続で金メダルを獲得した体操界のレジェンド。

 千恵子氏もメキシコ五輪に出場し、息子の直也氏はアテネ五輪金メダリストという体操一家です。体操界への貢献度が高かったのは確かでしょう。朝日生命は名門と言われ、夫妻は指導者として多くのオリンピック選手も輩出しているので、体操界への影響力は絶大。特に千恵子氏は女子体操界では“女帝”的存在ですね」(前出・スポーツ紙記者)

 選手としての実績があり、指導者としても力を発揮してきたわけだが、尊大な振る舞いに眉をひそめる関係者も多いという。

 これまで実態が明らかにならなかったのは、圧倒的な権力を持つ塚原夫妻への“忖度”があったからだ。

朝日生命では、試合に出場できるかどうか瀬戸際の選手の親は、塚原夫妻に付け届けするのが常識だったようです。いいものを渡せば優遇されることを知っていますから。

 お中元を贈ったら気に入らなかったのか送り返されてきたので、現金を渡した親もいた。品物は送り返してきたが、現金は受け取ったそうです。以前にお金持ちの親がコーチたちに現金を配ったことがあり、それから定着してしまった習慣らしいですね」(体操クラブ関係者)

 権力の集中が続いたことで、組織自体にも歪みが生じている。体操女子ナショナルコーチの中には、朝日生命所属のコーチや塚原本部長と親しい指導者が在籍している。

ナショナルチームのコーチは、日本の体操を強くするための活動をしなければなりません。さまざまな選手を指導して、日本チーム全体を強化するのが仕事ですから。

 でも、朝日生命のコーチはナショナルコーチとしてJOC日本オリンピック委員会)から給料をもらっていながら、NTCでも朝日生命の選手しか熱心に指導していないのは、誰でも知っていますよ。これって、JOCのお金で自分のクラブの選手を強くしているということになりますよね」(前出・体操関係者)

 宮川選手が当初申し込みを見送っていた“2020特別強化選手”に関しても、不可解な事態が発生している。内村航平選手や白井健三選手など体操男子のナショナル選手がNTCの使用を申請して断られたというのだ。“2020”の女子選手数人が合宿をしていることが理由だという。

「NTCはトップレベルの競技者用のトレーニング施設です。それなのに、内村や白井のような選手が使用を断られるなんてありえません。とても大きな施設なので、男女合同でも十分に練習できるんですよ。“2020”が異常に優遇されているのは、バックに千恵子氏の存在があるからでしょう」(前出・体操関係者)

 体操選手にとっては、とりあえず“2020”に参加したほうが良好な練習環境を得られそうだ。それでもなぜ拒否するのだろうか。

“2020”コーチの多くは朝日生命所属

「“2020”のナショナルコーチの多くは朝日生命のコーチなんです。だから“2020”に入ると、朝日生命に引き込まれてしまう。そうなれば宮川選手も速見コーチと引き離されてしまう可能性は高い。

 それを恐れて断っていたんじゃないかな。これでは塚原夫妻がNTCという素晴らしい施設を私物化しているとしか思えません。そもそもJOC強化費のお金の流れがまったく見えないところも不思議。協会は情報を開示していないから、どこで何に使っているのかわからないんです」(前出・体操関係者)

 宮川選手の会見のあと、塚原光男副会長は「全部ウソ」と発言。千恵子本部長も、「悪いことはしていないし、宮川が勝手に言っている」と宮川選手の証言を全面否定した。

「選手の告発に対して高圧的な態度をとったことで、印象は最悪です。体操協会は30日に臨時の会議を開いて対応を協議。

 具志堅幸司副会長は報道陣に対し、塚原副会長の発言について“非常に残念な言葉。言うべきではなかったと思う”と苦渋の表情をした。真相解明に向けて第三者委員会を設置することを明言しました」(前出・スポーツ紙記者)

 塚原夫妻は翌31日になってトーンダウン。発表された声明文には《私たちの言動で宮川紗江選手の心を深く傷つけてしまったことを本当に申し訳なく思っています》と記されていた。

 しかし、《決して宮川選手を脅すための発言はしていません》と、パワハラについては依然として認めていない。宮川選手とのやりとりを録音したということで、証拠として第三者委員会に提出するという。

 体操界からは宮川選手を応援する声が上がっている。ロンドン五輪代表だった田中理恵は《いろんな形での助け方があります。私もさえのためにも、選手たちのためにも、協力します》とツイート。かつて千恵子本部長の指導を受けていたことのある鶴見虹子氏も、《元朝日生命で元日本代表として、全力で宮川さえちゃんを応援したいです。皆さんも応援してあげて下さい》とツイートした。

バルセロナ五輪銀メダリストの池谷幸雄氏に話を聞くと、元日本体操協会理事という立場から組織変革の必要性を語ってくれた。

「もし第三者委員会が宮川選手の言うことが本当だったと認めたら、協会は変わらなくてはいけないと思います。人事構成も、システムも。

 ただ、それよりもまず、宮川選手がいち早く練習できて速見コーチが指導できるようにしてほしいですね。彼女は世界選手権を辞退すると言っていましたが、今ならまだ間に合います。

 ケガもしていないのに、選手本人が試合に出ないという状況にしちゃダメですよ。選手ファーストではない協会の姿を見せてしまったら、選手たちは何を希望に練習してよいのかわからなくなってしまいます」

 慎重に言葉を選びながらも、元選手として宮川選手の置かれた状況を気遣っていることが伝わってきた。

 速見コーチは処分撤回を求めて仮処分を申し立てていたが、31日に弁護士を通じて取り下げを発表。

「もとを正せば私の行動によりいちばん被害を受けているのが宮川選手です。しかしながら宮川選手がいちばん望んでいることが私の指導の復帰です。

 私がすべきことは処分を不服として争うことではなく処分を全面的に受け入れ反省し、みなさまに認めてもらったうえで、一刻も早く正々堂々と宮川選手の指導復帰を果たすことが選手ファーストだという結論に至りました」

 暴力も、パワハラも、許されることではない。何よりも今は18歳の少女の未来を最優先に考えることができるかが問われている。



「塚原判定」で27年前にもNOを突き付けられた塚原夫妻 女子体操界の“引き抜き”という闇

9/3(月) 18:13配信
FNN prime

体操の2016年リオデジャネイロ五輪女子代表、18歳の宮川紗江選手日本体操協会幹部からパワハラを受けたと主張した問題で大揺れの体操界。
宮川選手が告発した対象となった塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫で協会の副会長でもある塚原光男氏(70)が反論の文書や音声を公表するなど泥沼化の様相を呈しているが、そもそもなぜこのような事態に至ったのか。
「報道プライムサンデー」が現役の指導者や体操関係者を取材したところ日本女子体操界の「ひずみ」と「闇」が見えてきた。

【写真】前代未聞のボイコット事件の裏に…
「塚原判定」で前代未聞の“ボイコット騒動”

1991年11月。山形県で行われた全日本体操個人選手権。異変は、競技中に起きた。
観客席にいる選手たちが会場を後にしていく。中には泣いている女子選手もいる。さらに競技中にもかかわらず、スタンドに掲げられた体操クラブの旗をコーチが外し始める。当時女子競技委員長だった塚原光男氏がその様子を不満そうに見つめている。そして選手とコーチたちはそのまま会場を去っていった。

参加した女子選手91人中55人が大会をボイコットするという前代未聞の事態となったのだ。
当時、塚原光男氏と妻の千恵子氏は朝日生命体操クラブを率いていた。実はこの大会で塚原夫妻が自身の所属するクラブの選手に有利な採点をしたのではないかと抗議のためのボイコットだった。

その時の様末を、ボイコットした元女子体操選手は「(塚原夫妻が運営するクラブの選手が)段違い平行棒の規定演技で落下をしてしまいました。でも、失敗したにも関わらず、点数が高かったんですね」と明かす。

ロス五輪金メダリストの森末慎二氏によると、当時も日本女子体操界は「塚原体制」と言っても過言ではなかったと振り返る。
「今、流行りの言葉で言うと“塚原判定”。そのときは塚原千恵子さんが、主任審判ということで審判の一番偉い方で、(塚原夫妻が運営する)朝日生命体操クラブの選手には点が出る、そうでないところには点が出ない、という形の状況を作ってしまって」

当時、ボイコットしたコーチは「半年前なら半年前に『こういう(採点方針の)方向で大会を行いますので、皆さん頑張ってください。』という言われ方をすれば、どれだけ減点されようが、それは納得した上で競技会に出てこられる。そうじゃないというところにみんな不信感を抱いている」と話し、別のコーチも「ホントに、毎日練習してきて、それを正当に評価されないという、そのことの方が、選手がかわいそうではないかと」と、FNNの取材に答えている。

一方、激しく上がった抗議の声に、塚原光男氏は当時の取材でボイコットは卑劣だと反論していた。
「本当に純粋に選手のですね、あるいは日本の強化の為にとおっしゃるのならば、
甘んじてこれを受けます。ただそうでないならば、この卑劣な手段に対して、私はちょっと許せません」
そう語る塚原光男氏は、当時、女子競技委員長だった。

体操協会を震撼させた27年前のボイコット事件。
結局、塚原光男氏が女子競技委員長を辞任する形となったが、実は、不満が爆発する背景には、塚原夫妻が運営する体操クラブによる選手の“引き抜き”があったという。


有力選手を自分のクラブに“引き抜き”!?

当時のことを知る現役指導者は「こんな状況になったのは、得点が偏ったこともあるが、“引き抜き”があったのが原因だと思う」と話す。

体操クラブに日本代表チームに参加するレベルの選手がいれば多くの生徒が集まってくる。有力選手はまさに貴重な存在だ。しかしその有力選手が引き抜かれると、クラブの経営にとっては大打撃となる。

しかも、塚原千恵子氏が行う“引き抜き工作”は現役の体操指導者によると、実に巧妙だという。今回の会見で、宮川選手は塚原千恵子強化本部長付の関係者から「朝日生命体操クラブ」で練習をするよう説得されたとしたうえで、次のように証言した。
「速見コーチの過去の暴力を理由に、速見コーチを排除して、(私を)朝日生命に入れる目的なんだと確信しました」

一方で別の現役指導者が塚原千恵子氏の引き抜き方法について、「最終的には『入れてください』と言ってきたから入れたと言うのが、最大の理屈だと思うが、きっかけは(塚原千恵子氏が)作ったりはしていると思う」と分析する。

塚原千恵子氏側は「この点についても事実と異なります。私たちは宮川選手に関して、一切、勧誘を行っておりません」と否定している。
なぜここまで強い権力を持てるのか
しかしなぜ、塚原千恵子氏が女子体操の世界でここまで権力を持つといわれるまでになるのだろうか?その強権ぶりを現役の体操指導者が明かしてくれた。


現役体操クラブ指導者:
塚原千恵子氏が)協会の女子強化本部長として、強化本部の本部員のメンバーが、ほぼ自分の関係者、教え子やそういう自分の息のかかっている人ばかりで固めている。そしてそれが、体操協会さえ何も言わないくらい権力を持っていると感じている。

ーー具体的に、どのような権力をもっているというのか?
来年度の強化方針や選考基準や選考方法を決めていく。もしくは数々ある海外遠征の選手、派遣選手を推薦する者を決定していく。

ーー選手の生殺与奪を握っていると考えていい?
ある意味そうです。

塚原光男氏は、オリンピック3大会で金メダルを獲得した実績もある日本体操界最大の功労者の一人でもある。また妻の千恵子氏もメキシコシティーオリンピックに出場し、女子団体4位入賞。指導者としても40年以上日本女子体操界をけん引してきた。

谷幸雄(五輪体操メダリスト):
副会長は現場の実際のトップなんです。副会長は3人いますけど1人は新体操の方なんですね。もう1人の副会長の具志堅先生は男子という形で女子の本当のトップが塚原光男先生。女子の現場のことをしっかり見るのが塚原千恵子先生で、これが強化本部長。

奥寺健
しかしこの2人は自分たちで体操クラブの運営もしているという構造です。

青島健太スポーツライター):
普通でいえばいろんな問題が起こりかねない形ではないか。利益を誘導できる立場なので。
塚原千恵子さんは女子体操界で実績含め素晴らしい貢献もされてきているとは思いますが、こういうことがないように要職は外れて自分の育てた選手を評価してもらうようにしてもらうなどすればよかったのではないか。

佐々木恭子
兼任禁止などにしていかないと変わらないのでは?

若狭勝(元東京地検特捜部副部長):
仰る通りだと思いますね。自分たちの支配できるような体制にどんどん強化していっているということだと思う。天動説のように自分は動かない、不動なものだと思っているから旧態依然としたものが続いてしまう。世の中が変わってきてるから、それじゃあもう持ちこたえられない。

鎌田實(諏訪中央病院名誉院長):
宮川選手が声を上げたことで、こんなに長く夫婦二人でいろんなことを決める権力を握り続けたのかということに今回気づきましたね。具志堅副会長が「膿を出し切りたい」って言ってましたよね。91年の“塚原判定”の時に出し切れなかったことでこういうことが続いちゃっているので、今度こそ膿を出し切ってほしいなと思いますね。

昔から声は上がっていたが全部負けた…

パトリック・ハーラン
先輩の皆さんがこれまでもっと早く声を上げればよかったのでは?

谷幸雄
実は、発言してきたりとか動きはあったんですけど、全部負けちゃってるんです。いろんな方面からいろいろと押し込まれるというか押さえつけられちゃって。体操界の関係者が言ったとしても上まで届かなかった。
今回現役の選手、日本代表に選ばれている選手が選手生命をかけて赤裸々に語っていることがものすごく大きくて、今回これで伝わったのでこれだけ大きく動いていると思う。基本的には体操界の人間は声を上げたかった人たちが多いのでその方たちはやっと声が届いたか、という気持ちでいるとは思います。

青島健太
今日番組で気づいたんですけど、オリンピックで活躍された池谷さんが組織の上の人に対して「先生」という言葉遣いをされているのに違和感を覚えるんですね。上下関係を生むような形が自然に生まれてしまう。選手とコーチはもう少しフラットな関係である方が今の時代にあっているかもしれないが、それがこういうものを生んでしまう組織としての習慣のようなものを含んでいると思う。

谷幸雄
一応、みなさん大先輩であるのと、先輩たちもメダルを取ってという先輩でもありますし、体操界の中の立場でいう上の方というのもありますんで、やっぱり「先生」と呼ばないと。「さん」ではちょっとおかしいかなと。

日本のスポーツ界で相次ぐ問題。
少なくとも、組織の都合で選手がその力を発揮する機会を奪われることだけは許されないはずだ。

(「報道プライムサンデー」9月2日放送分)

宮川紗江の代理人 塚原夫妻の謝罪声明に「突然態度変わった。本人も戸惑っている」

9/3(月) 14:53配信  スポニチ

宮川紗江選手(18)と速見佑斗コーチ(34)の代理人弁護士を務める山口政貴氏が3日、フジテレビ「バイキング」(月~金曜前11・55)の生放送に出演。日本協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(70)の声明について言及した。

 塚原夫妻は2日に報道各社へファクスを送付。パワハラを告発した宮川に対して謝罪コメントを発表した。山口氏は「これが来たのが昨日の夕方。塚原さん側の弁護士からも謝罪したいという申し入れもあったんですが、どうするのか検討して、今後正式に発表させていただいています」とし、「まだ宮川選手自身どうしていいか分からないのが本音。突然(態度が)こう変わったものですから、本人も戸惑っているというか驚いているというのが第一です」と宮川の反応について明かした。

 7月16日の宮川と千恵子氏とのやり取りの一部とされる音声が一部メディアで公開されたことについては「音声データは2、3分なんですけど実際は40分話していた。この2、3分だけをとらえると怒鳴ったりしていないし、非情に平穏にお話している印象は思い浮かぶんですけど、40分も部屋でお話されているのはちょっときついんじゃないですか」と指摘。五輪体操のメダリストでタレントの森末慎二(61)も「塚原さんはテープを回していると分かっている。それで高圧的に話しますか」と首をひねっていた。

「人間としてやっちゃいけない」 池谷幸雄森末慎二と「塚原引き抜き」事例を告発

9/3(月) 13:21配信 J cast  NEWS  


バルセロナ五輪体操銀メダリストの谷幸雄氏(47)が2018年9月3日放送の「ビビット」(TBS系)に出演し、塚原千恵子・女子強化本部長(71)にかけられている「引き抜き」疑惑について、「人間としてやっちゃいけない」と強く批判した。

 リオ五輪代表の宮川紗江選手(18)は、千恵子氏が指導する朝日生命体操クラブに引き抜かれそうになったと会見で告白。池谷氏は、引き抜きを「人の夢を打ち砕く」ことだとして激怒した。

■「生涯をかけて育ててきてる」

 池谷氏は「僕ら(体操指導者)の場合、すごく労力を使って、自分を削って自分の夢に向かって選手を育てます。引き抜きは、その夢をバッサリ剥ぎ取られる感じです。強くなってこれからだ、という時に選手を引き抜かれたら、指導者は夢を砕かれるんです」と力説した。

 番組に出演したロス五輪金メダリストの森末慎二氏(61)も「一番おいしいところだけ持っていかれる。向こうがいいなと思った選手は、ナショナル合宿に呼ぶ。選手が参加して帰ってくると、『(合宿で説得されて)辞める』と言ってくる。だから、合宿に呼ばれても選手を出さない、怖いという指導者もいます」と実態を語った。

 池谷氏は「僕が小学校のころに、まわりの友達が朝日生命に行っています。移籍の数を見ると、異常に朝日生命に集まってるんです。勧誘されて行った選手も知っていますし、何回も勧誘されたけど断った選手もいます」とすると、「一番問題なのは、宮川選手と速見(佑斗)コーチは、中学生の時代からことごとく断ってきたと聞いています」と、宮川選手が朝日生命から長年引き抜かれそうになったことを語っている。

 そもそも引き抜きの是非について、森末氏は「御法度。せっかく育てて、やっとこさこれからというのをふっと持っていかれるということです。あるコーチに言わせれば、選手を育てる気力がなくなってしまいます」と全面的に許さない。池谷氏は、「育ててくれた体操クラブで、これからもやっていきたいという思いもあります」とすると、

  「だから、そんなこと(引き抜き)はできない。普通、人間としてできないはずなんです。人間としてですよ、これ。人間として。人の夢を打ち砕くんですから、人間としてやっちゃいけない。引き抜きって芸能界でもあるけどレベルが違う。それくらい一生懸命、生涯をかけて育ててきてる」

と断罪した。

「紙で謝るのはどうなの」
 宮川選手は8月29日の会見で、千恵子氏のパワハラを告発するとともに、「暴力を理由に速見氏を排除し、自分を朝日生命に入れる目的だということが確信に変わった」と、引き抜かれそうになったことを告白した。

 一方、千恵子氏と塚原光男・協会副会長(70)夫妻は同31日の声明文で、「私たちは宮川選手に関して一切勧誘を行っておりません」と引き抜きを否定。夫妻は9月2日、一転して宮川選手に「直接謝罪したい」とする謝罪文を発表したが、引き抜きの有無には触れていない。

 この謝罪文について、番組では森末氏が「見た瞬間、『はあ?』という感じでしたね。今更何を急にこんな180度変わるわけですか? 炎上したことで、とりあえず何か収めようかなと出した。苦し紛れにね。そういう印象でした」と批判。さらに池谷氏は

  「謝罪文を出す前に自分の言葉で記者会見開いて謝ってもらいたかったです。宮川選手があれだけの記者会見を開いて発言してくれたのだから、それに対して紙で謝るのはどうなの? というのが第一印象ですね」

と落胆するように話していた。


<体操パワハラ>今週中に第三者委設置 月内にも調査結果

9/3(月) 20:52配信   毎日新聞

 日本体操協会は3日、リオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江(18)が被害を訴えたパワーハラスメントを調査する第三者委員会を今週中に設置する方針を明らかにした。早ければ今月中に調査結果をまとめる。告発された塚原千恵子女子強化本部長について、協会は調査結果が出るまで継続させるが、強化現場からは「疑心暗鬼の状況で一緒に活動できない」と不安の声も上がる。

 山本宜史専務理事はこの日、スポーツ庁日本オリンピック委員会(JOC)、日本スポーツ協会などを訪れて宮川がコーチから暴力行為を受けたことや協会幹部からのパワハラ告発に至る経緯を説明。世界選手権(10月25日開幕、ドーハ)までとしていた調査結果のとりまとめ時期を今月内に前倒しする考えを伝えた。

 女子の代表合宿は2日に終了。今月下旬から再開する予定だが、強化関係者は「それまでに何とかしてほしい」と早期の事態収拾を求める。塚原強化本部長と塚原光男副会長は「私たちの進退については第三者委の結果などを踏まえ、関係者と協議する」としている。【田原和宏】



是正に向けて、動くべきところがちゃんと動いている。
体操界からの発言も、反論もちゃんと出ている。
健全だなあと思う。

・塚原氏が出してきた音声録音を聞いたけど、十分高圧的に感じる。親を呼び出そうか?とか。親とか呼び出すとか。やっぱパワハラしてる人って自覚ないんだね。
これからは個人でSNS使って告発できるし、パワハラに屈する人よりも戦う人が増えるんじゃない?勘違い権力者が淘汰されるといい。

・相撲の闇レスリングの闇アメフトの闇ボクシングの闇体操の闇

・採点競技なのにジャッジへの異議申し立てが認められず、もし行えば本人のみならず同門の先輩後輩皆点数が下げられる…かと思いきや あるコーチに師事した選手だけは何故か異議申し立てが通り、その後取られるべき減点が取られないって競技が
あるんですよ。フィギュアスケートって言うんですけどね

日本スケート連盟のフィギュア部門にメスが入らんかな? 塚原千恵子強化部長と城田憲子全日空スケートチームが重なる。

「何も悪いことはしてないし、お金を使ってでもやる!」って…
  って、アマチュアスポーツですよね??で?成果出なかったら …
「貴方にいくら使ったと思ってるの!」ってフィギュアスケート元強化部長(現羽生結弦所属監督)と同じこと言いそうだわ…。

・「塚原家の金メダル」塚原千恵子
「金メダルへの挑戦」城田憲子
んも~ダブる~

城田憲子氏は、当時中学生の伊藤みどりさんを山田満知子先生から取上げようとしたのよね、泣かしたり無理やりアメリカに行かせようとしたり...その後も、伊藤みどりさんがアルベールビル後に引退すると聞き激怒し、「足への負担が何だっていうの?折れても続けなさいよ!」とパワハラの数々...

城田氏の「足への負担が何だっていうの?折れても続けなさいよ!」とパワハラ発言...それを聞いた、伊藤みどりの主治医は、「みどりはボロボロだった」が、
週刊誌にも乗った。「誰が伊藤みどりの足に責任を持つのですか?...選手生命よりも後の人生の方が長いのです...」そんな内容だったと記憶...

>すると連盟は逆ギレした。山田は言う。「部屋に行ってみると、みどりはわんわん泣いていました。2度断ったのに受け入れてもらえず、あげくは『そんなに反抗するなら試合に出さない』と言われたらしかった」って完全にパワハラやん

>S田が当時まだ中学生だった伊藤みどり神を恫喝したのは一生忘れんからな…>RT

>「私の云う事を聞いて海外コーチに師事しなければ、干してやる」と…(激怒)
思い出すだけで血圧上がります。

>スポーツ界のパワハラのニュースを色々聞くが、五輪で力を発揮できないように
特定選手の練習環境を乱す為に動いたのはスケート(フィギュアに限る)連盟だけだ。しかもメダルに最も近かった代表選手を。

>「同じ日本という国の代表として挑んでいるのに‥‥。もし嫌なら、応援してくれなくてもいい。でも、邪魔だけはしないでほしい!一人の娘が、一生懸命に立ち向かおうとする時に。みずからの保身や、お金稼ぎといった大人の都合を持ち込まないで!」 2009年10月浅田匡子さんから「連盟関係者」への言葉

>『連盟って、何なんでしょうね』真央ちゃんの言葉思い出したよまた彼女の口から愚痴や不平不満を表立って聞いたことがなかったから、アルメニアの最悪な環境で砂混じりのリンクに強制的に連れて行かれたことを含めてよっぽどの事だったんだなと自国トップ選手の足を引っ張る連盟ってなぁー

浅田真央選手の五輪金メダルの夢を潰したのは選手をバックアップする立場の日本スケート連盟です。砂混じりのリンクでスケーターの命であるブレードを傷つけられ、空調設備は壊れてる。何を見てアルメニアのリンクに決めたのですか?日本スケート連盟は会見し説明すべきです!

>今ならアルメニアの件も取り上げてもらえそうなんだけどなぁ。何故希望する場所で練習させてもらえなかったのか。わざわざライバル選手に手を差しのべてくれた
タラソワさんまでなぜ拒否したのか。ぜひ調べて下さい

で不思議なのは、アルメニアでの取材が全く無かったように見えるところ。だって、普通は有り得ないでしょ?

伊藤みどり城田憲子の時代は、まだ国内のパワハラ問題で、
国内で働く外国人はいなかった時代だったけれど、
今は世界的な広がりをもつ疑惑になってしまっている。
そこは、他のスポーツ界とは違う点。
アルメニア出身の人物が、日本国内でも大きな影響力を持つくらい。